馬耳東風のキャトルドッグ

バジルというオーストリアンキャトルドッグの男の子が、幾多の困難を乗り越えて名犬になるまでの記録です。ちなみに、困難は彼自ら作り出し、名犬は迷犬になる可能性大です。

ネガティブ探知犬

今週は5連勤で、そのうちの何日かは13時間勤務でした。

アルバイトなんだけどなあ。


「その間にママはボクのナンバーワンでオンリーワンではなくなった…!」


うん、知ってるよ。

特にママが精神的な問題を抱えているヒトにダルダルに絡まれて帰ってきたときの、あんたの距離のとりようはすごかった。


「いや、だって、悪い気を浴びるとボク、具合悪くなっちゃうし」


いつもは飛びついて首筋に顔を埋めてくるのに、しっぽをお股に挟み上目使い。

すごいなあ、分かるんだね。


「一緒に滝行、する?」


ほんとにね。

そうしたいくらいです。

心に病を持つヒトが、同じときを過ごしたはずなのに全く違う記憶を持っていると知ったときのショック。

自分の記憶と心を疑ってみなくてはならないのは、辛い作業です。


たからさ、バジル。

ママの心に寄り添ってよ。


「パス!」