馬耳東風のキャトルドッグ

バジルというオーストリアンキャトルドッグの男の子が、幾多の困難を乗り越えて名犬になるまでの記録です。ちなみに、困難は彼自ら作り出し、名犬は迷犬になる可能性大です。

バジル、先を読む

ある朝。

私は滝のように流れる汗を拭いつつ、お弁当を作り、なかなか起きない娘を罵っておりました。

バジルはこの日、レンジの下に陣取り、このうえもなくかわいらしいお顔で私に微笑みかけていました。本当はキッチンはお出入り禁止なのですが、かわいさに免じてお目こぼしです!


「ママ、ごくろうさま」


私はバタバタの朝を彼によって癒されていました…!

はじめての体験です。


厚焼き玉子を作りまな板で4等分して1切れつめる。

お弁当を詰め終わった頃、娘もようやくのそのそと部屋から出てきました。


小一時間も我慢していたトイレにやっといける。


「ママ、ボクここでみはってるからね!」


その間、1分にも満たなかった。

はい、ご想像通り、熱々の厚焼き玉子をひとのみ!


「キッチンの柵の外にいるし!食べてないし!」


バジルと付き合って長いけど、どうしても信じられず、眠くて不機嫌な娘に

「卵焼き、食べた?」

と聞く。

「は?!」

と一言で返され、淡い期待だと悟る。


そのあとは娘を送っていくとわかっているのに玄関が開いた瞬間、外に滑り出て座り込みだ😨


「ボク、お散歩に行くの❗」


焦っている私、満を持して動くバジル。

完敗を痛感する朝でした。

泥風呂

台風が直撃するとかしないとか言われたけど、多分しない、と思われます。

高3の娘は、

「台風で模試がなくなったら嬉しいけど、後できっと困るよね?どうかな!ママ、どうかね?」

と揺れまくっていましたが、この程度の荒れようでは明日の開催は絶対と悟り、言葉数少なく勉強しています。


向学心に水を差すようなのでいえませんが、浪人生対応の本日の模試は、昨日早々に中止発表になったじゃん?


「そう!この時期の浪人生なしの模試、偏差値に信憑性薄くてイミなーし!」


ま、ね。参加することに意義があるからねー。


とか言ってたらすごい雨になってきた☔あれー、明日はどうなるのかな。


バジルはこの大雨の前にお散歩にいきました。


「泥エステ」


やめろおおおおお!


このあと水道に連行、ジャブジャブ洗いました。



だってこんなでした。

どろどろ。


おまけ。

また頭を飛び越すかな、とカメラを構えていたら、再犯。

とび(やがり)ました。



お見苦しい写真ですが、撮ってすぐかがまくてはならず。

今回は無キズでした!

頭を飛び越える犬

毎日が暑くて、半分意識を飛ばして暮らしています。

そんなとき、裏切られると分かっていても、バジルに癒しを求めます。

まずは対峙します。


「はあ、なんすか?ボク、パワーがみなぎっちゃって、ママのペースにはあわせらんないの」


とほほ。そんな顔する!?


「やってらんないす。タオルひっぱるとか、ボール投げるとかしろや」


でもさー。

だからって目の前でハイジャンプで私の頭を越える必要ある?

いくら身体能力があってもそりゃ無理です。


「ごめーんね❤ちょっと足、ひっかけちゃったね」


死んだ。

目の下にひっかききず。

まぶたの上が腫れて、夏の、例の、四谷怪談のあのお方のようなワタクシ。


明日の仕事まで治りますように。

でも治らなくても

「またバジル?!」

って理解(?)を得られるんだろーなー。