馬耳東風のキャトルドッグ

バジルというオーストリアンキャトルドッグの男の子が、幾多の困難を乗り越えて名犬になるまでの記録です。ちなみに、困難は彼自ら作り出し、名犬は迷犬になる可能性大です。

バジルとルンバ

これは生後3、4か月の頃のバジルです。

携帯のアルバムを整理していたときに見つけました。


「やあ!元気?ボクです」


食欲が旺盛で、むら食いをまったくしなかった彼は、この日も精神力のすべてを傾けて「待て」をしております。


ですが。


私が懐かしく思うのは、小さなバジルではない。

後ろに写る2代目ルンバくんです。


「ピポー ピパポー」⬅ルンバくん初動の挨拶音


かつて約25年前、親友のBFで、日本の最高学府でロボット研究をしていた子が、将を得ようとすればまずは馬を射よの諺どおり、私にコビコビで、

「なおちゃん、ほしいロボットを作ってあげる☺」

といってくれたことがあります。


迷わず、

「お掃除ロボットで❗」

と答えました。


それからさほどたたないうち、本当にお掃除ロボットができた!


先代のシドニーを連れてアメリカから帰国した18年前に初号機を持ち帰りました。

まだ、改良の余地のあるそれは、あっという間に壊れたのですが、毎日のお掃除は格段に楽になったものでした。


「ボクはいつ、でてくるの?」


ここからだよ〰


バジルを家に迎えるにあたり、私はまよいなく、2代目となるルンバくんを購入しました。少し安くなったとはいえ、お高い。


作動させると、案の定、バジルは大騒ぎしました。速やかに隔離し、15万円のケージに隔離。

事なきを得ました。


お金のはなしオンリー。

ちなみにこのケージの話もそのうちさせていただきたいです。


ところが、その翌日のこと。


「さー、ルンバくん、お願いしますね」

と持ち上げると、黄色い水が。

汚くてすみません。

バジルが悪意たっぷりにステーションにいて身動きのとれないルンバくんにシ○コをかけ、抹殺したのです!

いまだにいつやったかわからない。

ほんの少しの合間を縫って、めがけてやったとしか思えないのです。


「敵に背中をみせるからだぜえ」


ああ、1回しか使えなかった2代目ルンバ。

もったいなくてふるえる((⛄))

ふたりは仲良し

我が家は3人➕1頭の構成です。

夫はごくごく穏やかな人で、ひとりっ子の娘もその血を引いてケンカした経験はほとんどないのではないか、と思います。


一方私は二人姉妹の長女ではありますが、女子力のたかーい母と妹に囲まれて、長男のように育てられました。


我が家に波が立つとき、私は必ずそれに関係しています。


「てかさー、はっきり言っちゃいなよ、ママ。家庭内で唯一の武闘派で、向かうところ敵なし、ってさー」


…ま、そういうことなんです。


そしてバジルが私の親衛隊であるとも信じていたわけです。

ワタシノコトガスキダカラ~

いつも私の横にぴったりついているので。


先日も2か月ぶりくらいに猛っておりました。

高3の娘が午前中いっぱい寝てたからです。

いや、ないだろ。

いつも午前中の勉強時間4時間をムダにしてるの、わかっとんかい!?


娘を罵倒し、度突き回して図書館に追いたてて、

「さ!バジはおでかけしょっか?」

とリードを持つと、


「イヤです。ボクのお姉ちゃんをいじめる人とは仲良くできません!」


と完全拒否。


そうね、アナタたちめっちゃ仲良かったね。



こんな風や



こんな風になでなでしたり、されたりしている仲。


ひとりっ子の娘に味方がいることを嬉しく思う出来事でした。

シュシュシュのシュ

毎日、何かしらヒヤヒヤさせられているのがバジルとの生活です。

静かに傍らにいることはほとんどなく、やりたいことにまっしぐらです。


なまじ、器用にドアのあけたてや引き出しをあけられるのがいけない。


「ごめんなさい、ママ」



特に、布ものを食べるのは本当にやめてほしいのですが、食べます。

昨日はこれでした。



シュシュです。

リバティのタナローンという、ごくごく薄いコットン生地にはまったとき、作りためました。

300くらい作って、幼稚園の娘の髪を日替わりで飾っていました。

娘のお友だちにせがまれて、ウレシくてたくさん作って配りました。


今は60くらいが残っていて、引き出しに収納しています。


バジルはそれをしまっている引き出しが分かっていて、ちょっと目を離している隙に

ガッツリ開けてです食べました😨


「比較的すぐにばれたよね~」


そしてお散歩先から、無事に出た、という夫からの写メもすでに100は超えたと思うのです。あくまでも体感ですが。