馬耳東風のキャトルドッグ

バジルというオーストリアンキャトルドッグの男の子が、幾多の困難を乗り越えて名犬になるまでの記録です。ちなみに、困難は彼自ら作り出し、名犬は迷犬になる可能性大です。

非凡

人気の少ない海岸を家族3人とバジルでお散歩していました。

真冬の寒い時期を狙って、あわよくばリードをはずして海に入れるように、と。



「海。大好きです❤️」


でもまずは準備体操です。

バジルは関節のかみ合わせがゆるく、名医の獣医の先生にサプリをすすめられてのんでいます。

いっぱい歩いて体をほぐしてから走りましょ!



「おっけい!」


その時、砂浜の途中に彼の大好きなボールが転がっていた。

だけどリードでコントロールしてくわえさせることをしなかった。


彼はそのあとの200メートルほどを振り返り振り返り歩きました。

家族3人、(しつこいなあ)と思っていました。


そこからまた300メートルくらい歩いて彼は振り返らず、私たちもボールのことをすっかり忘れました。


海にいれるためにリードをつけたまま、彼を離しました。


その途端。

一目散にボールを取りに行って、夫は必死に追いかけましたが、追いつけませんでした。

彼は初志を貫徹したというわけです。


「海は楽しいよね!」


なぜそんなことをつらつらと思い出したか。

今朝、同じようなことをやられたんですわ!


「ガシガシ」


骨をしつこく噛んでいました。

そして、ベッドの隙間に落とす。




掘る。




掘る。


わかったよ!!

やめてよ、シーツ破ける。



「ママ、取ってくれんの?いつも取ってくれないじゃん」



「ありがと~🎵」


ベッドでカジカジをやめて、とか、そもそもベッドに乗んないでくれとか、言いたいことはたくさんある。


でもいちばん言いたいのは、取ってくれとかいいに来ることもせず、ベッドを無言で掘り続けるのはやめて欲しい、ということ。


やりたいこと、執着することへの集中力は非凡なものを感じるんだけどなあ。

けど、人はバジルを「ばかいぬ」と言います😭

だけど私は彼を天才だと思ってる。

人は私を「ばか飼い主」と嘲ります😞

眠るいぬ

私のベッドとクローゼットの間の狭いところでバジルは眠ります。

そこにいぬ用の囲いのあるベッドを置いていたのですが、半年ほど寝たあとに、急にイライラしたらしく、粉々にしました。

急遽、小さなラグを与えたけどすぐにぐちゃぐちゃ。



「なんだろう、このラグにもスッゴくイライラしたよ」


それから彼はしばらく、自業自得とはいえ、フローリングで寝ていたわけです。


私はとても胸がいたかった。

本来、彼は枕を使って眠る犬なのです。



「何だったらお布団もかける」


安眠できるわけないよ。

彼の睡眠生活をラグジュアリーにしたいんだよ。


昔はデパートの初売りで3万円くらいで売ってたムートン❤️


それをバジルにかってあげる。

コストコやIKEAで安売りしてるんだ。



「これはイイ」


かくしてファビュラスなベッドを手に入れたバジル。


でもママは知ってる。

君がたまにムートンの毛をむしっていることを。。。

だって口の横に毛がついてるから分かるんだ!

備忘録

昔、mixiに幼稚園から小学校入学くらいまでの娘日記を書いていました。

いま読みたいなあ、と思ってももう、たどり着けない。

限られた人にだけ公開してたので、当時のことをセキララに書いていました。



「前のめりな育児だったね」


そう。

やり直したいこともあるけど、それは私の都合であって、娘はがんばって成長したんだから

「ちょっ!!やめろよ」

とキムタクばりに怒るでしょう。


だから今はバジルに全振りするかあ。



「ごかんべん」



だいぶ前になるけど、3週間の入院を経て、自宅に戻った晩のこと。

術創が痛くて、ベッドに寝られず、傾斜のあるソファで寝ていました。

立っているバジルとちょうど目が合う高さ。


バジルは夜、15回くらい、私を見に来て、触るか触らないかくらいに鼻を当てて、私が目を開けるとニコッとしてまた、いなくなる、というのをやっていました。



こんな顔して見てたなあ…。


バジル    タタタタタタタ(足音)

私            (あ、きたきた)

バジル   お鼻ツンツン

私            「バジ、ママいるよ。帰ってきたよ                   (涙声)」

バジル    ニコニコしてすぐUターン


これを15回。

生存確認だったのでしょう。

本当に幸せな夜でした。


バカなことばかり書き連ねてても仕方ない。

こういうことも記録せねば!

老後のため。


ただし、次の夜はいちども来なかった。通常運転に戻るの早い。