馬耳東風のキャトルドッグ

バジルというオーストリアンキャトルドッグの男の子が、幾多の困難を乗り越えて名犬になるまでの記録です。ちなみに、困難は彼自ら作り出し、名犬は迷犬になる可能性大です。

倒れる

やはり彼はヘタレでありました。


「ぼく、もうだめだ…。ママ、泣かないで、ぼく、幸せでした」


だから言ったでしょ。

昼にお散歩は避けなきゃって。

どんだけグロッキーだ。


急いで彼の両脇に冷たいペットボトルを差し込む。


「まあ、ないよりましだね」


ママもパパも暑いの❗

なのに君のせいでぬるーくなった水とお茶を飲むことになったよ。


それにさ、具合が悪くなったのはボールのせいじゃないよ。

君がフルスロットルで走ったからだよ。


「いや、あいつのせいだ。穴に隠したった。これで追いかけなくてすむ」



誰も頼んでないのに。

勝手に倒れたのはボールのせいにしたバジルなのでした~ ⬅今日のワンコ風