馬耳東風のキャトルドッグ

バジルというオーストリアンキャトルドッグの男の子が、幾多の困難を乗り越えて名犬になるまでの記録です。ちなみに、困難は彼自ら作り出し、名犬は迷犬になる可能性大です。

完璧なシドニー

昨晩、小さかった頃の娘の夢をみました。


抱っこして、ギュッとすると弾けるように笑っていました。


その頃、家には初代のキャトルドッグ、シドニーがいました。



シドニーです。優しいけど強い女の子でした。

まゆを自分の子供だと思っている節があり、誇り高いお母さんぶりでした。

夢に出てきたような小さな娘には口のなかに手を突っ込まれても耐えていました。


娘が大きくなった、シドニー晩年の頃は、通りすぎるとき澄ました顔で足を踏んでいました。


年齢で関わり方を変えていたのでした。



最期の、さよならの時も完璧でした。

初秋の、まだ夏の名残のある庭で、シドニーは眠れぬ夜を明かしました。

娘が傍によって、話しかけました。

「学校から戻るまで待っててね」


シドニーは、わかった、と言ったみたいでした。

その日の夜、娘としっかり別れ、もっとも愛した夫の胸のなかで息をひきとりました。


なぜなんでしょう?みんなそうなんでしょうか?

あまりにも完璧な子だったので、私も、家族たちも、シドニーの細かなことが思い出せないのです。

いなくなった衝撃がいまも続いていて、それが邪魔して思い出せないのです。


2年ののち、バジルを迎え入れるときも、私たちは必死でシドニーの面影をそのなかに探しました。

2頭いた子犬のうち、バジルを迎え入れたのは、ひとえにバジルの顔立ちなかにシドニーを見た気がしたからです。


しかし、そうは問屋がおろさなかった。



性格がこうも違えば顔も違ってくるのだとは知らなかったのです。


完璧なシドニーは、たやすく誰かに投影なんてさせてくれない。

しっかりバジルと向き合って暮らしなさい、と教えてくれています。


小さな娘とシドニー

自分で窓を開けられる犬

昨日、志村動物園を見ていたら、保護犬が相葉くんにケアされていました。


「犬種的に飼いづらいとされています。頑固で神経質な犬なので、捨てられてしまったのかも」


といわれていました。


でもとてもいい子で、人恋しい感じがあって、見ていて切なくなりました。


そこで毎度のバジル…


「僕ですか?」


はい、あなたです。


言ってしまえば、捨てられてしまうくらいのわんちゃん、どんなもんかと少々興味がありました。


不純で申し訳ないけど、同じ穴のムジナが見られるかもと、期待していました。


でもぜんっぜん、悪い子でなく、バジルはこの子の100倍すごいぜ、という結論。ぐあっくり❗



これが昨日、車検から戻った助手席の窓開閉スイッチ。



普通です。


次が車検に行く前の写真。



陥没です。

ハイスペック バジルは大きな手をバンバン叩きつけて、窓を自分で開け、お外を眺めます。

あ、それはダッシュボードを開けるときもそうで、周囲は穴ぼこだらけ。



危ないから余りやらせたくないけど、本当に楽しそうにするもんだから、つい。


いつも私たちが開けてあげて、チャイルドロックするのですが、それでも叩き続けるのです(泣)。


それで現在はこうなりました。



カネのスポンジを貼りました。

いいカンジです!

ハイタッチの破壊力

まずはこちらをご覧いただきたい。



バジル、すごく真剣な顔をしてハイタッチをしているのです。

カメラを構えなくてはいけないので撮影できませんが、両手でのハイタッチもできる。

人間との生活に役立たないことのみ、ハイスペックです。



ハイタッチ、かわいいじゃん、どうして役立たないの?といわれるけど、こんな大きい手でハイタッチされたら、痛い😞💥


そして力も無駄に強い。


結果、もういいよ、あっち行っててよ、となる。


そして


ふて寝。